ショッキングな始まり
ガブリエル・バンサンの絵本はどれも素敵ですが、この絵本はショッキングな場面から始まります。走っている車から投げ捨てられる犬。犬は車を追って全速力で走りますが、追いつけずに車は行ってしまいます。
絶望に打ちひしがれて項垂れる犬。何日も見知らぬ土地を彷徨い、途方に暮れるも・・・最後に1人の子供に出会います。その子供こそが希望であり、絶望の中にポッと火が灯るような温かさに包まれて本を閉じます。
実際に、走っている車から犬を投げ捨てるなんて信じられませんが、YouTubeで同様の映像がありました。偶然にその車の後ろを走っていた車の運転手がその犬を拾って家に連れ帰ります。その犬はしばらく泣いて心を閉ざしていましたが、数日後に元気を取り戻します。
そもそもそんな飼い主のところにいたことが不幸だったわけで、新しい飼い主に拾われて逆に幸せになったと思います。動物は言葉を話しませんが、心は人間と同じです。「寂しい」という感情は人間でも味わいたくないものですが、動物になると尚更です。
この絵本も、ペットを飼っている人、これから飼おうと思っている人すべてに見てもらいたいです。

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