決して、他人事ではない「ペットロス症候群」は、悲しみ・苦しみだけでなく、あなたを人生から離脱させてしまう危険性も十分にあります。聞く耳を持たないのではなく、真剣に事の重大性を受け止めましょう。
決して、他人事ではない「ペットロス症候群」は、悲しみ・苦しみだけでなく、あなたを人生から離脱させてしまう危険性も十分にあります。聞く耳を持たないのではなく、真剣に事の重大性を受け止めましょう。
愛するペットを亡くし、現在多くの飼い主が悩まれている「ペットロス」についての知識を身につけ、その深い悲しみを乗り越えましょう。
「ペットロス症候群」は、動物を飼っている飼い主さんなら”誰でも起こりうる可能性”が十分あります。皆さんが「ペットロス」にならないために、このページでは対策や対処法を紹介していきますので、知識として頭の片隅に入れておきましょう。
なかなか聞き慣れない言葉だと思いますので、分かりやすく説明すると、ペットが亡くなったことで起こってしまう、「うつ病」のようなものです。
ペットロスには大きく分けて2種類あり、通常のものと非定形のものに分かれます。
「ペットを亡くして悲しみを経験し、段々と回復に向かっていく」
これは通常のペットロスと呼ばれており、飼い主様の大部分がこれを経験されます。
そして、もう一方が特に問題視されていろ非定形ペットロスです。通常のものとは異なり、ペットが亡くなったことが受け入れられず、中々立ち直れなかったり、身体的、精神的に何かしらの障害が起こったりします。
一言で言えばペットが亡くなること自体が原因ですが、そこに至るまでには様々な要因が挙げられるます。ここでは、その原因の例をいくつかご紹介させていただきます。
まず1つ目は、ペットとの生活の仕方です。
大切な家族と言っても気持ちの面である程度の距離は必要です。溺愛するあまり、何でもペット優先にしてしまったり、ペット以外のことには何も関心が無くなってしまったりすると、ペットが亡くなった時の喪失感は通常の人の何倍にも膨れ上がってしまいます。
2つ目はペットの亡くなり方です。
例えば、散歩をしていて自分がリードを離してしまい、そのまま車に跳ねられ事故死した場合と寿命によって亡くなった場合では、どちらが大きくショックを受けるでしょうか?同じ死という結果でもそこに至るまでの内容で傷つき方はかなり変わります。
3つ目が過去の喪失経験です。
ペットを複数飼っている場合、例えば1匹のペットが亡くなり、ショックを受け、その気持ちのモヤモヤが晴れる間も無く、2匹目のペットが亡くなったりすると、傷は更に深くなりより重度のペットロスになりやすくなります。
4つ目は葬儀の満足感です。
大切なペットと後悔残る別れでは、やはりその失望感から、ペットに対しても申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいます。こんな思いさせてしまってごめんね。。。と飼い主さんが悲観してしまうのです。
例としてよく陥りやすい要因を3つ挙げましたが要因となる事柄は人それぞれ違います。ペットが亡くなった時、自分だったらどうなり易いかを考え、問題と対策を考えたりすることも必要です。
ペットロスになったとき、現れやすい賞状をいくつか挙げておきます。もし家族や知人などで症状がいくつも該当する場合は、精神科医やカウンセラーに相談して下さい。また、自分自身も該当しないよう気をつけましょう。
症状例
・長期間経過しても悲しみが癒えない。
・外出せず引きこもりが続く。
・全ての事にネガティブになる。
・拒食または過食になる。
・不眠または睡眠過多になる。
・他人のペットを傷つける。
上記はあくまでほんの一例です。
普段と違った言動や行動が気になったりひどくなったりした場合は、すぐに相談することをお勧めいたします。
皆さんがペットロスで苦労しないために、いくつかの注意点や対策、正しい考え方などをお伝えしていきます。
まず、悲しみは自分の中に留めず、素直に出しましょう。
ペットロスに関わらず、よく泣くとスッキリするということがあります。自分の感情を抑えて我慢するということは相当なストレスであり、悲しみを乗り越えるのにも時間がかかります。悲しいときはしっかり涙を流し感情を表に出しましょう。
また、悲しみを共感できる人に想いを話すことも大切です。
特に効果的なのは気の許せる知人の中でも以前にペットとの死別を経験している人に話すことです。今の悲しい気持ちを聞いてもらい、そして立ち直るためのアドバイスをもらう。経験者だからこそ分かる答えも必ずあるはずです。ペットを亡くし、悲しい経験をしたのは、決して自分だけではありません。周りにもわかってくれる人がいるということを忘れないようにしましょう。
次に何もしない時間を無くすことです。
落ち込んでいるときは何もしたくなくなりますよね。でもそれではいけません。何もしていない時ほどペットのことを余計考えてしまい落ち込みます。負担にならない程度からまず自分で何かをやるようにしましょう。そして最後に頑張らないことです。早く立ち直ろうと自分で思ったり、または周りにはいつまで泣いてるの?と言う人もいるかもしれません。しかしそんなことを気にしてはいけません。立ち直る方法がそれぞれ違うように立ち直る時間もそれぞれ違います。絶対に人に合わせてはいけません。自分で悩み、悲しみ、辛い思いを重ねたとき、初めて自分でペットロスを乗り越えられるようになります。まずは時間を掛けて自分と向き合うこと。そうすることが自分にちって1番良い方法です。
ペットショップや本屋などでペットの飼い方や育て方という本はよく目にしますが、亡くなったときの処置方法などという「本」は中々見つかりません。ほとんどが「生」のことばかりで「死」とは向き合っていないのです。ペットとして飼われている動物のほとんどは飼い主よりも先に亡くなります。考えれば分かることなのに、そのことから目を逸らしている人がたくさんいます。もちろんそのことを受け入れていたとしても悲しみは消えるものではありませんがその知識を身につけていたとしたらきっと別れの瞬間を迎えた時に見つかる答えは今よりも良かったはずです。ペットを飼うということはいつかは迎える、悲しい別れの瞬間まで一緒に過ごすことというのを忘れないでください。ペットと過ごされている方は今一度、飼い主としてよく考えていただけたらと思います。
また、以下でも関連記事を紹介しています。参考にどうぞ。
ペットに関係する法律
⇒ペットの飼い主として知っておくべき法律をご紹介します。